日本と台湾の文化は非常に似ています。台湾に行ったら多くの日本の製品や日本の文字や衣服、食べ物、様々な所で日本を感じる機会があります。
同じ東アジアでもあり、距離的にも比較的他の国より近いということもあり每年約475万人の台湾人が日本に観光にくるらしく、そのうちの約6万人ほどが日本に3ヶ月以上の長期滞在で訪れているようです。
台湾人にとっても非常に馴染みの深い日本です。しかしそんな日本のことが好きな台湾人でも日本に対して慣れないことがいくつかあるようです。
「すみません」を多様しすぎ
日本では色々なところで「すみません」という言葉を聞くことがあります。私達日本人にとっては当たり前の光景ですが、台湾人からしたらなかなか慣れないと多くの人が言っています。
何かを尋ねるとき「すみません。」何かをしてもらっても「すみません。」
そんなにすみませんって言ってて日本人は疲れないのか。せめて何かをしてもらったときはありがとうでいいじゃん!っていっている台湾人の友達がいました。
僕はこれを聞いてはっとしました
すみませんばっか言ってると卑屈になりそう
と。台湾人の人からしたらずっと謝られている感じで慣れないということでした。日本人からしたら謝っているつもりはないのですがたしかにずっと謝られていたら疲れそう。
僕も「すみません。」を必要以上に言わないように気をつけています。
百貨店閉まるの早すぎ
日本の百貨店は日本だったらだいたい8時頃、遅くても9時頃までしかやっていません。僕の地元札幌であれば三越は19:30まで、東急百貨店20:00、大丸20:00までです。
しかし台湾の百貨店はだいたい10時頃までやっています。僕の住んでいる台中であれば新光三越22:00、SOGO22:00、中友百貨22:00(日によっては21:30)と日本より遅い時間までやっています。
台湾だったら仕事終わって、ちょっとご飯食べた後でも百貨店は開いているけれど日本だと仕事終わってすぐ行かないと間に合わない!という話をちらほら聞きます。
日本ではカラオケだったり色々なお店が遅くまでやっていますが、百貨店の時間が早く閉まるのだけは台湾人は慣れないようですね。
職場の人間関係が希薄
僕は台湾で飲食店で働いていますが、台湾人のお客さんで色んなグループで来ることがあります。
見ていて年齢層がバラバラだったりするのですが、みんな親友みたいに楽しくお酒を飲んでいます。どういう繋がりなのかというと職場のつながりだということ。
台湾の仕事関係の人たちが一緒に来ても見ていてあまり上下関係を感じません。見た目で明らかでなければ誰が先輩後輩であるか本当にわかりません。
台湾人からすると職場の人たちは友達、家族みたいなもの(もちろん職場によるのだが)で一緒に遊びにいったりご飯を食べに行ったりする機会が日本より多いと言います。
日本の職場はいわゆる「同僚」は「同僚」で「友達」ではなく感じるようです。仕事が終わればそこまでの関係で、仕事以外での関係が比較的少ないようです。
日本は年齢による差であったり、職場であれば年上年下関わらず敬語であるのでより気を使っている感覚になり、「同僚」から「友達」に至るまではなかなか難しく感じるようです。
なので台湾人からすると職場の人間関係が希薄で、なかなか慣れないと感じるようですね。
引っ越しの時の家具 準備大変
日本だと引っ越しするとき、引越し先の部屋の中に家具はなにもなく、タンスや洗濯機、テレビなど全部自分で用意しなければいけません。
台湾であると部屋の中にすでにそれらの家具や家電が置かれているのがほとんどで、自分で用意する必要がありません。
なので日本で生活をする場合初期費用がかなりかかり、それらが大きい負担になってきます。また、荷物を運ぶのにもなかなかのめんどうで、気軽に引っ越しできないのが困ると言っている人は多いです。
ただ、なかには自分で好きなように部屋をアレンジできるから日本の方がいいと言っている人もいますが、引越し先になにも家具がない文化はなかなか慣れないようです。
夜食の種類が少ない
台湾では夜ちょっと小腹が空いたからなんか買っていこう!というときの選択肢が多く、夜市でからあげや、おでん、場合によっては寿司等わりとなんでも探せばあります。
日本だと気軽に買いにいけるようなところはコンビニくらい、というのが台湾人からしたら不便に感じるようです。
日本のコンビニでは夜の時間になっていると売り切れているものも多いし、なにより茶葉蛋の八角の匂いがしないコンビニは寂しいようです。笑
ちなみに僕も茶葉蛋は好きですが、あの匂いは好きじゃないです笑
細かいゴミの分類
日本ではゴミの分別が細かく設定されていて、捨てる曜日も決まっています。
また、ゴミは基本的に朝、ゴミ捨て場に捨て、時間になったらそこからゴミ収集のお仕事の人達が車に詰め込むという方式です。
台湾では基本的に生ゴミや一般のゴミが捨てることができる日と、缶、ペットボトル等が捨てることができる日の2パターンしかありません。
また台湾では垃圾車(ラーサーチャー)と呼ばれる一般ごみを捨てることができるゴミ収集車が週に5回ほど。回收車(フゥイソウチャー)とよばれる缶、ペットボトル等が捨てれる車が週4回ほどきます。
台湾ではその車が来る時間に合わせて自分からゴミを捨てに行かなければいけません。
分類は台湾でもしなければいけないのですが日本ほど細かくなく、この曜日は何を捨てる日だったかという細かいところがないので一度捨て忘れたらしばらく捨てれないということがありません。
日本に住んでいる台湾人はこのゴミ捨ての習慣がなかなか馴染めないようです。
捨て忘れた時に次の捨てることができる日まで待たなければいけないというところに戸惑っている反面、ゴミ捨て場においておけば自分から捨てに行かなくても良い日本のゴミシステムになかなか慣れないようです。
まとめ
以上台湾人の思う日本の慣れないところでした。日本で当たり前のことは他の国では当たり前ではないんですね。